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きて・みて・Tutti~アトリエつれづれなるままに〜vol.2

2021.6.16

アトリエで起こること、私が日々感じていることを定期的に発信していきます。
第2回目は『表現したいオーラがあふれる子どもたち』

「表現したい」がとまらない

アトリエ以外にも子どもたちと創作を一緒にすることがあります。
最近感じるこことは、あふれるエネルギーの発散場所がない子供達の多さ。
コロナ禍で制限がたくさんある中で、心の奥から湧いてくる「表現したい」という欲求が満たされていないなぁ、と感じます。

与えられた材料を全て使って自分が表現したいことをやる。
当たり前のことですが、日常生活が制限されている今、その状況に置かれた時、貪るように作り出す子どもたちにたくさん出会います。

限りある材料だけど、自分の欲求を満たすために大量につかう。
全身を使って大きな作品を作る。
作品作りは、道具の扱いや画材の共有など守ることはあるけれど、作っていれば「だめ」とは言われません。
この機会に!と、
いっきに「表現したい」オーラが全身から溢れます。
昨年の緊急事態宣言解除後に図工の先生たちからも同じようなことを聞きました。

全身を使って感触を確かめる

withコロナって言うけど

発表会がなかったり、
部活も制限されたり、
大きな声で歌えなかったり、
好きなことをとことんやる、という機会が奪われている。

人との距離をとる生活をしている今、基本的には創作は個人だからこの状況にぴったりの自己表現です。
それだから余計に「表現がとまらない」状況が出てくるのかもしれません。

Tuttiの子どもたちは・・・

アトリエでは、自分の中に溜まったものを発散して、創作に入る子どもがいます。
それをしないと、「作りたい」気持ちが湧いてこない。
でも「出す(アウトプット)」することだけが発散ではありません。
何かに集中することも発散になります。(疲れているとやたら細かい作業がしたくなりませんか?)
細かい作業を黙々と続ける子どももいます。
何を作るか定まらずに、ちょこちょこと作る子どもも。
その時々で時間の使い方は様々ですが、「今」の状況に合わせた創作をして気持ちのバランスをとっています。

集中して細かい作業中の3歳の子

アトリエ以外の子どもたちには

ワークショップ会場などで会う子どもたちは、「作る」ことを目的に来ています。
が、いざ始めると、前述のような状況がおこります。
私は、ワークショップに参加したこどもや大人が、
「やりきった」と言う思いを持って帰ってもらいたいと思って接しています。
大きなイベントはまだ難しいですが、ちょっとした場所で出会った子どもたちに、
うちから溢れる思いを受け止めようと、言葉をかけたりしています。

今年の“げいじゅつのあき”はどうなるのか・・・
表現は止まることはないけれど、
貪るような表現でなく、伸び伸びとした表現があふれているといいな。