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つくらなくてもいい日〜Tuttiっ子へのメッセージ〜

2023.6.3

アトリエTutti (トゥッティ)の子どもの皆さま
たまには『つくらなくてもいい日』にしませんか?
「何言ってんの?!」
「そんなのダメでしょ」
と、みんなの声が聞こえてきます。
作ることが大好きで、アトリエの日を楽しみにしているを知っています。
作らないなんて!そんな酷いことを!と思うかもしれません。

でもね。
何して良いかわからない。なにを作ったらいい?と思うことありませんか?
そう思うことはいけないことではありません。
むしろ大きくなるために大事なことです。


アトリエにある画材を自由に使って、自分が作りたいものを作る。
今までならアイディアがあふれてきて、5つ6つの作品を作れたのに、
最近、作品に納得しない(完成しない)日があるな・・・。と思うことありませんか?

そんな時、周りの友達の作る様子を見たり、おしゃべりしたり・・・すると
いつの間にか手を動かし、何か作っていますね。

作りたくて作っているのならいいけど、時々頑張って作っている姿を見ます。
今まで、どんな時もやらなきゃいけない時間を過ごしてきたことが多いので、
工作教室のアトリエでも作らなきゃいけないと思って一生懸命頑張ってしまう。
その気持ちは悪いことではないです。

でもね、作るものを自分で決めるアトリエだから、できないときはできない!作らない!と言っていい場所です。
なぜならTutti (トゥッティ)は作品を作るだけでなく、「自分を作る場所」だから。

「自分を作る?何それ?」
作品ができない日は「自分を作っている」と思ってください。
できない時、やりたくない気持ちにフタをせず、今日はそういう日だと思う。
周りの様子を見て新しい作り方を覚える。
絵本や本を見る。
学校も学年も違う人たちとなんでもないおしゃべりをする・・・。
この時間は他の場所では得られない時間ですし、必ず何か新しいことを知る機会になります。
作らなくても、今後に役立つヒントをたくさん得ているのです。
これが「自分を作る」です。

楽しく作ることも大事だけど、自分を作ることも大事な時間です。
自分を作ることで、作品のアイディアもモノを見る視野も広がっていきます。
作れない時は作らなくていい場所です。むしろその気持ちを大事にしたい。
そんな気持ちで私は、みんなのことをアトリエで待っています。

おしゃべりをしながら一緒に作った作品。頭にいっぱい考えていることがのってます。