ART-ISTが運営するこどもから大人まで
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きて・みて・Tutti~アトリエつれづれなるままに〜

2021.3.31

アトリエで起こること、私が感じたことなどを定期的に発信していきます。
第1回は2020年度を振り返って。日常の当たり前が当たり前でなくなった1年をアトリエの視点で振り返ります。

2020年度はどんな1年だった?

新型コロナウィルスの感染拡大にともない、休校・外出自粛からは始まった2020年度。
アトリエも4.5月はお休みし、学校再開に合わせて6月から徐々に始めました。
感染対策として、手洗いうがい、検温、マスクの着用だけでなく、振替をやめて、なるべく子どもたちのクラス移動を最小限にしました。子どもたちが使った道具の消毒や拭き掃除など、安心して通えるようにご家庭にもご協力いただきながらの開催でした。

アトリエのお休み中は、「おうちでTutti」として、HP上でおうちで作った作品を発表したり、Zoomを活用して「オンラインTutti」で子どもたちとコミュニケーションをとったりしました。

アートマーケットTutti♡Tuttiは開催を見送りましたが、通常のアトリエや1DAYアトリエ、親子アトリエは開催し、特に1DAY・親子は2、3ヶ月先の予約までいっぱいになる状況でした。

オンラインTutti〜みんなでお絵描き〜

コロナ禍で子どもたちの様子で変わったことは?

通常クラスの子どもに限って言えば、
子どもたちは、淡々といつもの場所で、いつもと変わらず、創作を進めてました。
アトリエを再開したときは、久しぶりでテンションが上がり気味の子や、逆に寡黙に創作する子がいましたが、
通常通りになると、いつものようにそれぞれのペースで創作をしていました。

「通常クラスの子どもに限って」と言いました。では親子アトリエや、1DAYアトリエの単発のアトリエに参加の子どもたちはどうなのでしょうか。
創作の中のは、周りを囲った作品や、分割された作品などもあります。保護者の方にお子さんの様子を伺うと、感染に敏感だったり、我慢をしていることも多いなどのお話をいただきます。
ただ、アトリエの後はスッキリした表情になり、気持ちも落ち着くという感想を寄せていただきます。

自分の中にある不安を出したり、理想とするものを形にしたりすることで、いっぱいいっぱいだった気持ちに余裕が生まれてくるのだと思います。
レギュラークラスの子どもたちは、定期的にアトリエにきてそれをやっているから、大きな変化がなかったのかもしれません。
変わったといえば、グチャグチャをして発散することは減り、じっくり作ったり、ゲームなどを作る子どもが増えたことです。
守りたい自分の世界をじっくり作り、ゲームで不足しているコミュニケーションを満たす、子どもたちは創作することで、気持ちのバランスをとっています。

むしろ変わらなければいけないのは大人の方では?
コロナで日常が奪われた子どもたちのために云々
不自由な中にも楽しいことを!
日常の勉強の遅れを取り戻さないと。

私もアトリエを休んでいた時は、子どもたちの表現の場をどうにかしなきゃ、気持ちを発散させる場を作らなきゃ、と思っていました。他の教室の活動を見て焦ることもありました。
でも再開して感じたのは、「いつもと変わらない場所・自分らしくいられる場所」が大事、と言うこと。

特別なにもしなくても、いつものアトリエでいいんだ。
そんな思いでアトリエを続けました。

手で描くと気持ちい!

おかげさまで、新規入会の方もあり、
このような中だから、自分で考えて形にすること。AIが注目されているからこそ、アナログな創造することが必要、とおっしゃって、体験を希望される方も増えてきました。

学校や日常生活に制限がある中での1年でしたが、
3月のアトリエの作品は、飛行機やロケットなどの飛ばすもの、高く積み上げるもの、自分の身の丈くらいある長い剣などの作品が目立ちました。
これらの作品から、新年度に向けて飛躍しよう、さらに高みを目指そうと言う気持ちや、新たなことに立ち向かっていこうとする気持ちが伝わってきます。

子どもたちは、自分たちなりに現状を受け入れ、成長しようとしています。
私は、いつもの場所で変わらずその成長を見守っています。

剣やロケット、変身ステッキどんなことがあっても大丈夫